接し方一つで相手が変わるなんてことがあるのでしょうか。
有名な心理学の実験があります。
ピグマリオン効果
教職免許を取るために勉強していた人であれば、あるいは耳にしたことがある言葉かもしれません。
ピグマリオン効果とは、次のような実験から、生まれた言葉です。
生徒全員にとあるテストを受けさせます。それは「一年後成績が伸びるか否かを判別するテスト」です。
そして「一年後成績が伸びると思われる生徒のリスト」を作成し、担当の先生に見せます。
すると一年後、このリストに載っていた生徒は、本当に成績が伸びたそうです。
ところでこのリスト、本当はテスト結果に関係なく無作為に選んだ生徒の名前が書かれているだけのものです。
このことから、期待をもって生徒と接すると、その期待に応え、生徒の成績は上昇すると考えられます。
ちなみに、ピグマリオン効果を発見するにいたった実験は、実験方法に不備があるのではないかと言われています。
例えば、先生は「成績が伸びる生徒のリスト」をちゃんと見てないし、憶えてもいないと言っているそうです。
それでも、ピグマリオン効果は「なんとなく理解できる」と思う人が多いため、教育者が心得ておくべきこととして教えるそうです。
ピグマリオン効果の正体は、相手に”根気よく”教えるキッカケになるということだと思います。
「今はまだ理解してないけれど、あと一回教えれば理解してくれるかもしれない」という期待が、相手の成長を促すのだと思います。
つまり、「相手に期待をもって教えることで、成長を促すことができる」
ゴーレム効果
ピグマリオン効果は良い結果を与えました。
では、その逆もまたあるのではないでしょうか?
「こいつはダメなやつだ!」と思って接すると実際にダメになっていく。
これがゴーレム効果です。
誰だって、教えても成長しない相手に一生懸命仕事を教えたりはしません。
1,2回教えて「やっぱりダメだった」と結論付けるのではないでしょうか?
少なくとも”根気良く”とはならないはずです。
つまり、「相手に悪い期待をもって教えることで、相手の成長を止めてしまう」
カラーバス効果
すでに説明済みです。
忘れてしまったからはこちらから確認してください。
『カラーバス効果』
上記、二つの心理学用語は、どちらもカラーバス効果と同一の結果を生んでいると思うのです。
つまり、「どんな色眼鏡をかけるのか?」
ほら。
“わたし” 次第でしょ?