テレビドラマ「ガリレオ」での湯川学の名台詞です。
福山雅治さんの、あの低い声で再生されますね。
「さっぱり分からない」ことを「実に面白い」って言えることって、すごいことだと思いませんか?
でも、私は一人テレビの前で『分かる!その気持ち、分かる!』と思っていました。
(私がすごいと言ってるみたいで嫌だな…)
実は、これって訓練次第で誰でもそうなるんですよね。
問題が発生した時に「さっぱり分からない」と、普通の人は不安になります。
しかし、問題解決の引き出しを多く持っている人にとっては、ワクワクが強くなるのです。
何故か。
ありきたりな問題ではなく、新規性の高い問題だからです。
(脱出ゲームや謎解き、あるいは2時間サスペンスを見てきた人には共感が得られるかもしれないですね。)
問題解決の引き出しといいましたが、「いくつかのルールをすでに知っている」とも言えます。
ガリレオは、物理学者です。
そして、(ドラマの世界で)現実に起きた事件について捜査をしています。
つまり、「物理学」の常識はそのまま流用できるということです。
ドラマでは、物理学の難しい公式などが出てきますが。私たちが問題を解決する際には、学校で習ったレベルのことで十分なことが多いと思います。
てこの原理を使えば解決できる問題。
慣性の法則を使えば解決できる問題。
実は意外と多いです。
瓶のふたが開かない時に、二にお湯かけたりしませんか?
これだって、温度と気圧の関係に基づくものですよね。
だって、ほら。
日曜大工に使う工具なんて、まさに物理学の知識に則ったものばかりですよね。
工具に限らず、人の使う道具の多くは、物理学に基づいて作られたものが多いです。
というか、人間の体、それ自体も重力の影響を受けていますし、物理学に則った動きをすることでより大きい力を出すことができます。
物理学について、もう一回勉強するだけで、解決する問題もたくさんありますよ。
問題を解決するには、どれだけの情報を持っているかというのも重要になってきます。
例えば、「物理学に詳しい人を知っている」っていうだけでも結果は大きく変わります。
そんな風に考えれば、「さっぱり分からない」ことは「実に面白い」と思えるはずです。