「不安」の正体についてお話します。
「リスク」という言葉がありますよね。
一般的には【悪いことが起こる可能性】みたいに言われていますが。
数学の世界では『不確実性』といいます。
【確実に起こるかどうか分からない】という意味です。
例えば、崖の上、ギリギリに立っていると、崖から落ちるリスクはとても高いわけです。
しかし、崖の下にいれば、崖から落ちるリスクはゼロになります。
また、崖から落ちている瞬間も、リスクはゼロです。確実に落ちていますから。
ふざけているようですが、とても大切なお話です。
「嫌われたらどうしよう」と「嫌われてるどうしよう」は違います。
「怒られたらどうしよう」と「怒ってるどうしてよう」は違います。
「事故が起きたらどうしよう」と「事故が起きたどうしよう」は違います。
不確実性という視点で見ると、前者はまだ起きていないのでリスクがありますが。
後者はすでに起きているのでリスクはありません。
すでに起きてしまっていることに対しては、行動を起こすしかないのです。
(何もしない、という行動を選択することもあります。)
リスク(不確実性)について考えると、多くの人間は「不安」になるのです。
(ワクワクすることもありますが、これには訓練が必要です。)
つまり、不安の正体はリスクなのです。