このサイトにある情報をもとに、エヴァンゲリオンがどんな物語なのかを説明します。
意味が分からないと言われていた最終回も、意外とすんなり理解できるかと思います。
このサイトでは『愛』を「相手を受け入れる態度」と定義しました。
そして、『劣等感』があると「どうせ愛を得られないだろう」と思い込んでしまうと言いました。
エヴァンゲリオンの主人公碇シンジは、父ゲンドウの『愛』を欲していました。
シンジには『劣等感』があり、その根底には、ゲンドウに愛されていないという想いがありました。
シンジは、ゲンドウの愛を得るため、エヴァンゲリオンに搭乗します。
エヴァンゲリオンに乗るということが『権威』になっているからです。
『愛』を欲するがあまり『権威』を求めたのです。
物語のラストは、その劣等感を手放すことに成功しました。
劣等感を手放したので、自由に生きることができるようになったのです。
だから、おめでとうと言われていたのです。
突拍子もないように感じますか?
そんなことはないのです。
アスカも同じような成長をしていったのですから。
彼女も母親に愛してもらうことができなくなったという経験を抱えています。
エヴァンゲリオンに搭乗することが彼女の権威であり、彼女を支えています。
また彼女は、ことあるごとにシンジをバカにします。
劣等感が根源にあるマウンティングです。
しかし、彼女は学びます。
劣等感を抱く必要はなかったと。
そして、自由になります。
覚醒したアスカというのは、まさにこの状態です。
というわけで。
愛と劣等感という観点で見れば、実はシンプルな成長物語であると言えます。