私は無宗教(だと思っている)なのですが。
宗教自体を否定しているわけでもありません。
家の近くの神社によく行くし。
旅先でお寺に行くこともあります。
学生時代は、宗教に入っている人がうらやましいと思っていました。
その頃は、自分の中に軸がなく、足元がぐらぐらだったのです。
一旦、不安に取りつかれると、どうしようもなくなってしまうときがあったからです。
宗教という強い軸があれば、その手すりに掴まることで安定することができると考えています。
しかし疑い深いので、見えない世界を手放しで信じることができません。
だから、宗教に入れないのです。
一方で、各種宗教の教えには、長年培ってきた良い面があると思います。
『深呼吸をする』の項目では、エネルギーに関する表現があります。
そういうイメージで伝えたほうが、「体の力を抜く」「体に少しずつ力を入れていく」よりも遥かに捉えやすいし、実践しやすいのです。
これは例えば、仕組みを詳しく知らない人に概略を話すのに適しています。
「パソコンさん」「電子レンジさん」が頑張っている、みたいな使い方と同じです。
陰陽師の式神も「鉄を熱して曲げて冷やすと固まる」ということを説明しようにも一般の方に分からないから、式神を使ってやったと表現しているとの説を読んだことがあります。
なので、宗教で言っていることのうちのいくつかは非科学的なのではないと思っています。
とても科学的でありながら、比喩表現で伝えているため、嘘のように聞こえてしまうという側面があると考えています。
また、科学的には証明されていないけれど、証明することができる、未科学的なものが混ざっているとも考えています。
こういった考え方自体が、実はすでに既存の宗教観と相いれない部分だと感じています。
全く否定はしていないんですけど。