投稿日:2017年2月28日  更新日:

自我状態モデル

交流分析というものがあります。
もしかしたら、エゴグラムという性格診断を受けたことがある人もいるかもしれません。

交流分析では「自我状態モデル」を利用します。
これについて説明します。

例えば、後輩が大きな問題を起こしたとしましょう。
その時、次のような感情/考えが浮かぶのではないでしょうか?

  • 後輩を責める気持ち
  • 後輩に同情する気持ち
  • 原因を追求したり、状況を観察するという、合理的な考え
  • とにかく慌てふためく気持ち
  • 誰かに何とかして欲しいと思う気持ち

これらはすべて、一人の人間の中で生まれる感情/考えです。
人によってそのバランスは違うでしょうが、だいたい同じようなことを感じ、考えるのではないでしょうか?
これらについて、交流分析では次のように表現しています。

「親(”P”arent)」の自我状態

  • 後輩を責める気持ち
    ⇒自分の正義で人を裁く【批判的な私】
  • 部下に同情する気持ち
    ⇒親身になって面倒をみる【保護的な私】

「大人(”A”dult)」の自我状態

  • 原因を追求したり、状況を観察するという、合理的な考え
    ⇒合理的な判断をするコンピュータのような【大人の私】

「子供(”C”hild)」の自我状態

  • とにかく慌てふためく気持ち
    ⇒生まれながらの感性を持つ【自由な私】
  • 誰かに何とかして欲しいと思う気持ち
    ⇒親に従い、時に自分の意思が無い【順応する私】

自我状態のバランス

これらのバランスによって、性格を分析することができるそうです。
詳しい話や、診断方法についてはここでは割愛しますが、例を挙げておきます。

  • P>A>C  ・・・仕事中毒型
  • P<A<C  ・・・情緒不安定型
  • P<A>C  ・・・過剰適応型